ペットショップ・るんるん

DIARY

題名:犬の避妊手術

2012年09月16日 by おかぴ

次は女の子。実はお客様の中で、去勢より避妊手術をしていない方が多いんです。
これはよく聞くのが、手術は病気じゃないのにかわいそう。子どもを産ませたい。とかですね。

お産を予定していない子に関しては、私は自分の犬で後悔したのもあるし、特に特に病気の予防の為にお話させて頂いています。

まずは、ご家族でよくお話し合いをされて、子どもを産ませるか否かの結論を出すことからスタートかなと。

以下は、避妊手術を受けさせようかなの時のお話です。
男子も女子も、手術を受けさせる目安が大事です。
実はどの道手術を受けるならば、女の子も早めがいいと思います。時期は、犬種、個体によって異なるので、かかりつけの先生に相談しながら決めてもらってください。

いきなりなんですけど。
なぜゆえに、早めにと私が言うのは、乳腺腫瘍のリスクです。
うちのメス達は繁殖犬として働いていたため、避妊手術はかなり遅くに受けました。
うちで、乳腺腫瘍に(ガンです)にやっぱりなったのは、ばんびが9才、かんなが10才の時の2人です、今のところ。

乳腺腫瘍に関しては
はじめてのヒート(発情期)の前に済ませると、99・5%もの予防ができるんです!
一回目のヒート後で92%
二回目のヒート後で74%
2歳半以降はほぼ避妊手術によって効果なしになります。

トリミングの時に小さなシコリを見つけること、おっぱいに限らず多いんです。全身触るので、あと小豆大の大きさ、大豆大はオーナーは気がつかないです、ほぼ。
私は避妊手術の病気予防の最大のメリットは乳腺腫瘍の予防だと思ってます。
かんなは、あんな大きな体に大豆大の腫瘍が悪性だった為、30センチ近くびっくりしまくった位のマージン切除しました。
これからも遠隔転移の可能性があり、ばんびも同じで、年寄りになってから発病するので、傷の治りは悪いわ炎症水は溜まるわ、小さい時に出来ればこんな事無かったのにと、どんだけ後悔したものか。

ですから、男子女子、やるんだったら早めにとお話しています。
あとは、病気予防として、これも多いんです、子宮蓄膿症。その病名の通り、性ホルモンが出続ける事が関係した、子宮に膿が溜まる病気です。蓄膿症でなくなったり、大変なオペをした子はたくさん知っています。

あとは、偽妊娠を繰り返したり
マーキングが激しくなったり
食事を食べないなどとてもナーバスになります。
ドックランなどの公共の場所や他の(特に男の子)わんちゃんの集まるお散歩の場所には、ヒート中は、マナーとして行くべきではないよね。とか

あ。それから、まだヒートを経験してないオーナーさん、年に二回のペースできます。そしてもちろん排卵が起こるので、出血が大体ですけど二週間はあります。
やはり手術は若いうちに受けさせるなら、男の子と同じで、傷の治りも早く、傷も小さく、麻酔も少なくて済みます。

男の子は睾丸を摘出します。
女の子は子宮、卵巣両摘出が一般的です。
オペも先生たちはまた何百回何千回でしょから(笑)危険な手術ではないですが、麻酔時間と開腹する、出血の量などの点においては、女の子がどちらかといえば難しく、男の子は、外に出てきているものを切開して切除するので、抜糸が不要だったり、日帰りですね。

女の子も術後は肥満。
男の子と同じっす!

一人目の子は男子女子共にとても不安でしょうから、かかりつけの獣医師になんでもかんでも聞いて下さい(笑)それが仕事っすから(笑)

最後に、年を取り、病気になってから、玉をとったり子宮取ったりの大きな負担を考えたら
私なら絶対に若くピチピチで体力のある年で、受けさせます。

ではー