こんばんは~おつかれさまです。
昨年。冬になりかけの時くらいからだったと思います。
写真見てはかわいいやろ、ほらほらほらほら。動画見せてはほらほらほらほら。
いいやろ~いい犬やろ~と、言い始めていた私。
とても気になってしょうがない子と画面上ですが出会ってしまって・・・。
年末年始が終わったりしてからですね♪とみなになだめられていた始末。
たぶん、ゆめちゃんそらっちのママにも、ほら~みてんほら~と見せていたと思うけど(笑)
昨年11月頃、きょんきょんが発病し、ひかりが発病し、るんるん、ばんび、猫のまーたんまで??などを多くを抱えながらもこの子・・・この子を・・・とどうしても頭から離れなくて。
何でこんな時に何でこんな時にと、なんか違う意味で悩んでいました。
きょんきょんの通院、ひかりは突然猶予のない命に関わるほど重症、るんるんもしょっちゅう倒れてしまう、ばんびは年が明ければ17歳になる。幸い他の連中は健やかですが、はっきり言って普通じゃない状況です。きょんきょんとひかりの難病が同時でいきなり・・・。
命に関わる者ばかりがずらりといる状況。正直疲れていました。みんなに本当に助けられていました。
そして、私に追い打ちをかけた、とどめを刺されかけた
「るんるん」の死。
そのまま怒涛の年末年始。
私はとても疲れてしまいました。
昨日、予定もなく、ふと。ふとです。
あ。山下さん「もふもふ」持ってくる暇もないっちゃ。なんて思い立って。(動物病院で、あ、もふもふ新刊でちょる(笑)と気が付いてて)
みなさんからいつもお預かりしている「ビオラ基金」(いつもありがとうございます)と、保護家さんの犬たち猫たちに差し入れを持って、アポなしで行ってしまって(^_^;)
(訪問日が決まっているのを確認せず、ご迷惑をかけてしまいました・・・。お店ではないのに・・・。すみませんでした(T_T))
訪問できる日か何かの張り紙を見て、あ。やべ。誰もおらんかもしれん~あー。と思いながら、ごめんくださーい!と外から言って。
あとは車も止まってるし、犬たちが吠えて教えてくれるから、こん子たちにまかせちょこ~と思ってしばらく待ってました(笑)
任せて正解(^-^)スタッフさんが出て来てくださって、みなさまからの基金と差し入れを無事お渡しできました(^-^)差し入れは置いて帰れるけど、みなさんからのお金は置いて帰れないんで(笑)
そしたら、るんるんさんって、あそこのるんるんさん?とおっしゃるので、はいあそこのるんるんです(笑)なんてスタッフさんと話してたら、山下いますよ~と山下さんを呼んできてくださって。
山下さんの手には、もふもふが(笑)
ごめぇ~~~ん、も~ほんと持って行かんといかんちゃけど~(T_T)と(超多忙ですこの人まじ)
アポなしだし、道に迷いまくって犬たち猫たちのごはん時という、むっちゃ迷惑な時間にたどり着いてしまい・・・。
「見ていきます?入るう??」と言ってくださったのですが、夕方のごはん時からの犬たち猫たちの仕事の量は分かっているので、「いや、ごはん時やし、訪問日まじで確認してこなかったから」って帰ろうと思ったのですが。
「あ~やっぱり、よっちゃんに会わせてもらってもいいですか?」
と言って、お邪魔させてもらいました。初保護家♪アポなしまじ迷惑・・・。
よっちゃんです(^-^)
あたしのスマホのカメラは完全にやばいので、写り悪すぎですが・・・。
彼がよっちゃんです(^-^)
もう犬は飼わない猫も飼わない!と決め、何度もよっちゃんの事は冗談で済ませてきましたし、現実を考えれば迎える時ではない。
んー。あー。
ダメね。会ったらダメだわ。ちょっとだけ悩んだ振りをしてみたり、店に電話かけてはまちゃんといのまたさんとせおちゃんに(店長とななみやすみ~)どう?どう思う?うんちは自分で出るって。おしっこはグーで押して・・・とか(笑)店長は事後報告で♪♪ドキドキ
で、はまちゃんに「あなたが決める事でしょう」と、出たはまだ切り!切り捨てられたー!と思いましたが。
この女があたしに、スパッと冗談抜きで言う時は本気の時。あと、ちゃんと言う通りにした方がいい時。黙ってる時が一番怖い。
今回は、あたしが決めたのなら全員良しでいいんじゃないの。と解釈しました。
そうですね・・・。
愚問でした。
今のスタッフたちもそう、これまでのスタッフの子たちもそう。どんだけの子をあたしが突然の独断をして迎え入れて来ても、本当に大切にしてきてくれた、助けてくれた、連れて帰って自分の子にしてくれた。今いる子たちにもずっとそう。
いつもそうだった。今も毎日そうだ。
よっちゃんは、木曜日に山下さんがよっちゃんを連れて来てくれることになりました(^-^)申し訳ないのでそのまま連れて帰ろうかと思ったけど、せっかく連れて行くよっておっしゃってもらったので、そしたら、ちゃんと準備してよっちゃんのお世話レクチャーを、私にもみんなにお願いしますって事になりました。色々聞かなきゃ。
巨大サークルは、楽天でいのまたさんとせおちゃんとまじで色々考えて即注文!今日注文しないと木曜日に届かないですねとか、サークルを置く所を、計ったり、タオルとシャンプーを置いてる棚、場所かえようやとか(笑)
超ビビりまくり男だったので、超笑っちゃいましたけど、ドーベルマンちっくなでかい顔して(笑)下半身がマヒしてて歩けないので、お世話の仕方をちゃんと教わらないとです。
でも慣れるのに時間かかりそうかな~(^_^;)前足だけなのに逃げ足むっちゃ早くて捕まえて抱っこしたらエリーくらいはあるかな~25㎏あるかなのくせに、こわがりのビビったチワワみたいな顔してました(笑)
そうですね、彼が山下さんと出会う前にどんな生を送っていたのかはわかりません。ただ、交通事故か何かで管理所に持ち込まれ間違いなくガス室へ行くはずだった子が、今生きている。
山下さんたちに命を救われ、人間もいいやついっぱいだよって教わり、どんな縁かはこれから考えますが(笑)私たちと共に生きる、彼が死ぬまで私はいる。
スタッフさんが夕方のお仕事に戻ってこられた時、よっちゃんを譲って頂くことになりましたと言うと
「は?え?なに?うそ?えー!」とパニック(笑)そして、わんわん泣いてしまって(^_^;)それが私はおかしくておかしくて(悪い意味じゃなくて(笑))山下さんも涙、スタッフさんは号泣で、色々泣きながら面白い事を言うんです。
ス「よっちゃんは、あたしの事を一番したにみてるんですぅぅ~」
私「あーなんかさっき聞きました~おしっこ出すのが下手でうーとか言われるんでしょ(笑)」
ス「よっちゃんはずっと一緒にいるもんだと思ってたからぁぁ~」
私「あー山下さんもラストチャンスってよっちゃんに言ってましたぁ(笑)」
ス「よっちゃんはうんこしますよぉぉ~大丈夫ですかぁあ」
私「あーみんなうんこするし、あたしの方がくさくて大きいですから大丈夫です~(笑)」
ス「よっちゃんはくさいよぉぉ~」
私「うち、シャンプー屋やから大丈夫です(笑)」
ス「一緒にやきそばとか、カレー食べたんだよねぇぇ~」
山「ちょっとそういうのやめてぇ~(笑)(ちょいちょいツッコミをいれる山下由美)」
私「あーこれ以上カレー食べたらいかんから連れて帰りますわー!(笑)」
ス「実は私るんるんさん行ったことあるけど、あのチワワたちの中によっちゃんはいるんですかぁ~」
私「(笑い死にしかけ・・・)」
もう爆笑とうれし涙とさみしくなるのとびっくりしたのとで、とりあえずは笑いと涙!って感じでした(^-^)
私は、山下さんのラストチャンスやが、よっちゃん、ほらちゃんとこっちきてん。
と、ビビッて机の下から出てこないよっちゃんに、そう呼びかけた言葉。
よっちゃんにとって私ごときが「チャンス」しかもラスト。
山下さんは、よっちゃんは譲渡はもうしないかもなぁ~きまらないかもなぁ~っておっしゃってました。
私は、何でこんな時に・・・と繰り返し繰り返し悩んでいた事と、もう一つ考えて悩んでいました。
宮崎に住み、宮崎で犬や猫を大切に思い飼育されているみなさんに、特にお伝えしたい事のひとつ。
私たち、動物取扱業者は保健所の講習が義務ですから、取扱業者としての動物愛護法などを中心に講習を受けますので知る機会は学ぶ機会は設けられていますが、一般の犬や猫を飼っている人へはまだ周知されていない事ばかりだと思います。
お伝えしたいひとつは、宮崎保健所の仕組みです。
それぞれ、捕獲や迷子、飼い主などによる持ち込みによって管轄の保護管理所に入ります。
○宮崎中央動物保護管理所 (宮崎市保健所・中央保健所・高鍋保健所・日南保健所)
○日向動物保護管理所 (日向保健所・延岡保健所・高千穂保健所)
○都城動物保護管理所 (小林保健所・都城保健所)
3つの管理所があります。
日向と都城の管理所には、県の委託事業は入っていないので、この2か所の管理所の子たちは、返還・譲渡・殺処分。
中央管理所には、県の委託事業のひまわりの家があるので、返還・譲渡・「判定」・殺処分。があります。
この「判定」に受かってひまわりの家に行ける子の割合いは、ひとみとしっぽの編集長の江藤さんにちらっと聞きましたが、ほとんど落ちるっておっしゃってました。
判定に落ちれば殺処分。ガス室です。窒息死ですね。安楽死ではないですよね。
いろんな理由で犬も猫も管理所に来ると思います。
私は店を持ち、たくさんのお客さま(飼っている方も、これからの方とも)と聞く機会、話す機会、見る見せる機会がめちゃくちゃある。
私が最も一番簡単にできる事、専売特許は「聞く事」「話す事」
そして、うちの子たち全員から受け取っている財産がある。
先に天国へ行ったうちの犬たち猫たちが残してくれた教えてくれたものが、山ほど経験として知識として想いとしてある。
管理所へ直行してしまう事に特に関係している事。
犬も猫も「避妊手術・去勢手術」の重要性を伝える事。
猫ちゃんなんて・・・たったこれだけで・・・何のために生まれてきたのか分からない子たちが減る・・・。
終生飼育をしてくださいと話す事。
これは想像も想定も超える・・・最期まで看る事は並みじゃない。それまでにも病気もすれば怪我もする。
体力も気力もお金も時間も、最期の時こそ飼い主としてすべてを掛けなければならない。
そこまで飼ったのに捨ててしまう・・・あと数か月、もしかしたら数週間、数日かもしれないのに・・・家で死なせてあげてよ・・・。
猟をする人の犬には特にマイクロチップを入れるようなんとかしてほしい・・・。でも、返還したとしても・・・とか考えてしまうけどとりあえずはガス室は逃れる。
もちろん、譲渡もあるだろうけど「猟犬」として生きてきた子、それを生きがいとして働いていた子の譲渡はかなり狭き門になってしまうと思う。現役、または代々生粋の「猟犬」を飼育できるかと言えば私も自信がない。
山下さんたちはその判定に落ちた子の中から引き出すという、とてつもない事をされています。ずっと管理所の子たちの前に座り、写真を撮り、全国へヘルプを出し続ける山下由美は有名だと思います。
山下さんは日々断腸の思いで自責にかられ、多くの批判も受け続けているでしょう。その判定に落ちた子の中からさらに、保護家で飼育し、譲渡できるまでにする子を選んで連れて帰る事のすさまじさ。すごいを通り越してすさまじい事をされていると思っています。
もうガス室へはいりますよ。の檻の中にいる子に背を向け、誰かを出す。そしてその誰かは、その中で一番飼育や譲渡が厳しい、命がまずやばいような子に目が留まっている事が多い気がしています。
うちに譲ってくださるよっちゃんもそうでしょう。大型犬で交通事故。これだけで判定とかアウトじゃないかな。山下さんがすべてをあきらめきってガス室を前にしたよっちゃんを前に、目の前のよっちゃんの命をあきらめられなかった。
私は、山下由美から犬を譲ってもらうべきなのか。(保護家の子たちは治療も検査もきちんと受け、要するに仕上がっている子)
自らが赴き、一つの檻を開けるべきなのか。
これで悩みました。
山下さんにもこの悩みを話しました。きちんと聞いてくださいました。
よっちゃんが保護家を卒業すれば、保護家は10㎏~クラスが2頭は来れる、山下由美は2つ檻を開ける(単純なキャバシティの話ですが)。自ら檻をあけるのは1つ。
でも、よっちゃんにラストチャンスやが~って言った山下さんの言葉で、答えはでてました。
正直、よっちゃんと実際会って思いました(^-^)こりゃ、宮崎じゃ保護家に残るか、うちやわ、と(笑)
本当は個人のご家庭にね、入って愛でられる方がいいのかもしれません。でも、25㎏クラスのオスの下半身まひは、女ひとりじゃきちんと飼育できないでしょうね。お兄ちゃんがいるとか、お父さんがとか。でもふつーにお兄ちゃんもお父さんもいる家多いよね(笑)
ドーベルマンみたいな顔して、さながらチワワのよっちゃん。よろしくです(^-^)
問題はあとひとーつ!!エリーがやきもち焼いて、落ち込んで旅にでたらどうしよう・・・。
エリーは自分は・・・こいぬ達と同じだと思ってて・・・それはそれは溺愛されておりまして・・・エリーどうなる!(^_^;)
命も愛情も目には見えないけれども。
命があり、愛情を受ける事ができるなら、足がどうだの目がどうだの色々あっても。
もうダメだね~なんて言われながらも、うちの他の犬たち猫たちも生きてくれたし、死んでもくれた。
死なずに生きてさえ、生き残ってくれれば、やきそばとカレーが食べられる。
もう食べる事はないと思うけど(笑)
そんな事を思いながら、あれ?あれっ?っと、なぜか帰りの車の中でボロボロ涙があふれてきました。
でわまた。
山下さん、保護家スタッフ、ボランティアのみなさま。
この度は、よっちゃんを譲って頂きありがとうございます。
色々とすったもんだがあると思いますが、これから新しいみんなと一緒に生きていきます。
よっちゃんを、よっちゃんの命を助けてくださってありがとうございました。