ペットショップ・るんるん

DIARY

題名:なにがちがうの??

2013年09月24日 by おかぴ

こんにちは

今日は、動物取扱業の責任者が保健所に集まって、主に今、改正を繰り返している動物愛護法の説明会でした。

動物愛護法の繰り返し改正される事は、とてもよい事だと思います。本当に必要な事ばかりです。

法改正は、まだまだ抜け穴もたくさんあり、納得できないな・・・と思う事、難しい事、繰り返されるので戸惑う事もあります。

しかし、私たち動物に関わるたくさんのお仕事をされている方々は、法律を遵守し、県にお金を払い、立ち入り検査や数多くの書類を記載し、きちんと営業の登録を受け生業を立てています。

3時間ホールの中で、レジュメをひたすら同じことを読み続けられる「説明会」も何度もあります。それは保健所の方は仕方がない事です。

決まり。を行うのが公務員、何とも思いませんし、先に目を通してしまえばいい事ですから。

そして、法律の説明ですから、納得されない事や、手をあげられる方もおられますが、法律で決まっているんで。

としか言えない、困った顔も気の毒になるくらいです。

毎度同じように座ってただ同じモニターとレジュメを聞くのも、疲れてしまいます。でも法律です、絶対に守らなければならないこと。ペットショップるんるんの営業のためですから。

しかし、あまりにも何度も何度も、こうしなさいああしなさい、決まり決まり、こうしたらダメああしたらダメ、こうしなかったら、ああしたら登録取り消し、罰金、前科、法律だから法律などと、3時間聞きっぱなしだと、「何か私たちは悪い事をしているの?」と思ってしまいます。

私たちは、法律を遵守し、営業の登録と許可を得ているのだ、私たちの犬猫は笑っている。と言い聞かせるようにしています。

 

しかし、いつもはただただ静かに読んで聞いているのですが(たまにこっくりこっくり)

今日はしょっぱなに、え???意味わかんないんですけど

とびっくりしてしまった話があって、ずっと私たちの犬たちの姿が頭をめぐり、しばらく涙をこらえる事に必死でした。
そして、次々と皆さんの手が上がりました。
本当に今すべき、この場でプリント一枚で済む話かと。あまりに失礼、あまりに非情に思いました。
 

宮崎県公社の焼却施設には、動物の火葬も行っているそうです。私も聞いたことはあります。

 

〇〇では、動物の焼却炉とゴミ(廃棄物)と分けて火葬していますが

ブリーダーやペットショップで生じた動物の死体は、動物焼却炉で火葬する事はできません。

動物焼却炉での火葬は、「ペット」として飼育されていた動物を対象としたもので

事業目的で飼育されていた動物は対象としていません。

 

事業目的で飼育されていた動物の死体の取り扱いについては

事業目的で飼育されていた動物の死体は、廃棄物として、可燃ごみと同様に焼却処理を行います。

特に、ブリーダー等の「愛がん動物飼育業」を営んでいる事業所からの生じる動物の死体は、産業廃棄物に該当するため、搬入するには手続きが必要です。

なお、ペットショップ等「ペット。ペット用品小売業」を営んでいる事業所からの生じる動物の死体は、一般廃棄物に該当し、搬入に際しては手続きは必要ありません。

 

○○と伏せる必要があるかは知りません、決まりなので難癖をつけるわけではありません。私の店もワクチン接種をしていない子はお預かりができませんと言っていますから。

 

でも。

でもですよ

ただいまーと帰って来て、洗濯をたたむ瀬尾、トリミングを終わらせてカレンダーを作っている脇本に

これ見て・・・とプリントを読ませました。

キラキラした2人の顔と目が変わりました。

脇本は涙ぐみ、瀬尾は何が違うんですか?!と言いました。

 

法律は人間が創るものです。私たち自身が創っているものだと思います。私たちが、私たちの中の小さな世界を変えようとするから、法律が必要なのだろうと思います。

 

これはあくまでも公社の事業内容の変更、営業時間変更、のようなものですが

あまりに悲しかったです。

じゃそこにいかなければいいじゃん。では、私の感情がおさまらない事態になってしまってます。ですから感情的な事の話です。若い2人の涙と怒りを目の当たりにしましたし。

自分の犬の父犬、母犬が、死ねば産業廃棄物。

私の犬が死ねば、一般廃棄物。

 

私の商いは犬屋です。

しかし、犬や猫に敬意と感謝の気持ちは忘れた事はないです。

店にいるチビ達の親、ブリーダーさん方。真面目に取り組まれこんなにかわいい子達を、私たちに分けてくださり、私たちは素晴らしい飼い主さんにお渡ししている。

一部の人間のせいだから、とかうんぬんかんぬんもここでは不要。

ただ、悲しすぎたんです。

私は動物を取り扱う責任者ですから、法や条例などに何事にも従い、耐えなければなりません。当たり前の事です。

でも、人間の感情は、私の周りにいる人間、私たちのお客様の感情は

やはり悲しすぎるでしょう・・・。

動物焼却炉の方ではペットちゃん達はお骨も拾わせてもらえると聞いたことがあります。

しかし、そのペットちゃん達を産み、育てた、母犬、血統を守っている父犬。

「なにがちがうんでしょう?」

お父さんお母さんやん・・・・。

ペットちゃんとペットショップの犬猫とブリーダーさんとこのお父さんお母さん・・・なにがちがうんだ・・・・

 

努力し育て飼育し続け、赤ちゃんが生まれれば喜ばれ、犬達に何かあるたびに一喜一憂、夜も昼もないブリーダーさんたち。

そして、その赤ちゃんたちを受け取り、出会いを待つ私たち。

 

ここでは、いかなきゃいいじゃん。霊園いきな。とか、産ませるのを売るのをやめろとかの話はまったくずれてるんでコメントスルーします。

 

お父さんお母さんとそこ子たち

本当に何が違うんだろう。事業目的とペットの境目ってなに・・・。どこがライン・・・?

 

私たちは、営業をするために何か形見を狭くして商売をしたくありません。法律を守り、あ、法律よりもまず、犬達猫達を守りますが。

ですから、心から思うのは、本当に急激に始まった動物愛護法の改正が進み、遵守する者が増え

どこからどう見ても攻めても、素晴らしい法律になって欲しいと思います。

営業がうんぬんかんぬん、取り消しとか罰金とか前科がつくとか、そんな話が多いまだまだ多いので

それが、犬や猫、その他の愛玩動物たちへ、どストレートに直結する動物愛護法になって欲しいと思います。

動物を愛し、護る法律ですから。

私たちには大きな責任があるのかもしれません。法律を作り変えている国の動きの真っただ中にいて。

翻弄はされますが、何か大きな変化の中にいる事はきつい、でも成された時、成されたのを見た時に、報われるのでしょうか。

 

 

 

でも、やはり私の感情的な気持ちは、ただただ悲しい話でした。

死んでもゴミではない。

死ぬまでそばにいて、死んでからも手を合わせぬくもりを感じたい。それが動物を愛する人ではないでしょうか。

人が変わらなければ動物の事なんて何も変わらないのに・・・。それに死体でもゴミではない。絶対に思えない。

 

 

 

 

 

やっぱり。

感情的になってしまいます。

私のメス犬は、みな繁殖犬、事業目的でしたから。でも誇らしいし尊敬します、あいつらを。

子供を産んで育てた事もない私には分からない、親なんだし、こんな宝物をみなさんにたくさん与えてくれた。

 

しかし、県がこんな事では、法律だけが先走りしていくようで、怖いです。でもがんばります。